浮気調査の落とし穴
プロの探偵に浮気調査を依頼すれば100%、浮気の証拠が押さえられるという保証は絶対にありません。
「浮気の証拠は絶対に押さえます」と謳っている調査会社もありますが余程経験が浅いか、誇大広告をしている以外考えられません。
ひとつの例を挙げてみましょう。
実際にあった浮気調査の実例です。
ある資産家の男性の浮気調査の依頼によりその男性の行動をマークすると、依頼人である妻も知らない芸能人でも居住しているのではないかと思われる高級高層賃貸マンションに入りました。
このマンションには1階にコンシェルジュもいる高級マンションでしかも24時間警備員も常駐しており、中に入ることすら出来ません。
また外観からは中廊下のためかどの階に行ったかどの部屋に入ったかも確認は全く取れません。
そんなマンションに男性はひとりで週に3,4回も訪れ、平均して5,6時間を過ごして出てくるのです。
しかも、タクシーで来たり、自分で車を運転し地下駐車場に入るときもあります。
当然、地下駐車場へもチェックが厳しく中には入っていけません。
もし入れたとしても防犯カメラや警備員の巡回などにより中で待ち伏せや張り込み続けることは多分不可能でしょう。
約3週間調査をが行われましたがその間、浮気相手と思われる女性との接触は全く無いのです。
ただこのマンションには3週間の間に10日以上来ています。
浮気相手女性の居住先なのか、男性が密会用に借りているマンションなのかも全く不明なのです。
しかも出入りの際に男性は女性と一緒に出入りしたという事も全く無いのです。
浮気相手女性が先に来ているのか、後から来ているか、先に出ているか、後から出ているかも全く分かりません。
何しろ浮気相手女性の顔すら全く確認できていないのですから。
調査から2週間後よりマンションに出入りする全ての人や車をチェックするものの高層マンションであるために人も多く、繁華街に近いこともあり、若い女性の出入りも多く、特定することすらできません。
別調査によりこのマンションの19階にある1室が男性が経営するいくつかの会社の1社で契約している事実は掴み、部屋は特定できたのですが人気のあるマンションなのか空室も無く、別な部屋を借りるという最終手段も取れません。
こうなるともうお手上げ状態です。
男性にこの事実を突きつけても密会部屋とは絶対に認めず、書斎代わりの仕事部屋でひとりで仕事に集中する為に借りたと言われてしまう可能性も高いというのです。
更に調査を続けられ、浮気相手女性とマンション以外のところで会っているところを押さえるしかなく、ついに3週間で浮気の証拠が得られないまま終了してしまったのです。
探偵とすれば悔しいの一言でしょうね。
調査が続かなかった事の悔しさではなく、証拠が押さえられなかった事への悔しさです。
都心ではこういうケースが結構ありそうですが、このケースでもいろいろなことが考えられます。
密会用の部屋を借りていたと思われるのですが浮気相手女性もこのマンションに家族で居住していたなんてケースも考えられます。
よく芸能人が似たパターンをよく利用していますよね。
噂になった芸能人カップルが同じマンションに部屋を別々に借りているというケースです。
これでは週刊誌も困ってしまいますよね。
友人やマネージャーなどと飲食を一緒にしたとしても、別々に時間差をおいて帰宅してしまうと、どちらかの部屋に行ったとしても全くマンション内の行動はわかりません。
これではスクープも取れません。
実際に同じマンション内に居住している2世帯の夫と人妻がいわゆる「W不倫」していたなんてケースもあるのです。
この件ではお互いの部屋に行き来する事は無く、ラブホテルを利用していたので浮気の証拠は押さえられたようでしたが、同じマンションに居住している同士という事実には正直、驚きました。
いずれも分譲マンションを購入した同士でしたので、もし離婚とかになっていればかなり揉めたことでしょう。
プロの探偵に調査依頼したからといって上記のように証拠が得られないというケースもあるということも理解して頂きたいというお話でした。